あなたの体は9割が細菌

 

人体の細胞数はおよそ37兆個と試算されているが(以前は60兆個とも言われていた)、我々の体にはそれ以上の100兆個の微生物が住み着いている。

中でもその多くを抱えているのは腸であり1.5キロの細菌がいるという。腸内細菌は人が食べるものによって大きく組成を変える。

 

腸内細菌の違いにより同じカロリーの同じ量を食べても体重増加が違うということがわかっている。

食物繊維が減少すると、食物繊維がないと生存できない腸内細菌、プレボテラ属やキシラにバクテルが減少する。それらはキシランとセルロースを分解することができ、豆腐などの植物由来の食物から効率よく栄養を吸収できる。

一方で、食物繊維が不足している人の腸内細菌では肥満に関連しているとされるフィルミクテス門の細菌が増殖している。

 

食物繊維の摂取量の少なさと肥満の相関性を指摘する報告は数多く存在する。

 

1000kcalにつき食物繊維が1g増えると体重は0.25kg減ったとのデータがある。 

野菜を取るのは単にカロリーが少ないからではなく、腸内細菌叢を整える意味がある。