ゼロベース思考
ゼロベース思考、アンラーンが大切というお話です。
人間は今まで学習したこと、経験したことにに反する内容に対して、失敗をしないために今まで得た知識(生存できていたやり方)を優先する性質があります。人間が変化を嫌う傾向があるのも同じような生存戦略から来ています。
ただ変化の激しい現代のような環境では、今までの知識を変えずに続けるやり方では変化についていけず失敗する(というより成功しない)ことが多くなってしまいます。
そこで重要になってくるのがゼロベース思考やアンラーンです。
アンラーン(unlearn)は学ぶlearnに否定の接頭語がついており、「脱学習」とも言われます。
へレン・ケラーは、「私は大学でたくさんのことを学んだが、その後たくさん学びほぐさなければならなかった」と言いました。翻訳者は「アンラーン」を「学びほぐす」と訳し、さらにそれを、型通りにセーターを編み、ほどいて元の毛糸に戻して自分の体に合わせて編み直すようなものだと例えています。
知らず知らずのうちに物事の価値観がかたまっていき、「こうすべきだ」「こうあってはならない」と自分の思考の枠にとらわれて偏見を強く持ってしまったりしないよう注意が必要です。
これまで得てきた知識や経験を一度リセットし、ゼロベースの視点で改めて見直すことが大切です。
他人の意見ばかりに耳を傾けることも問題です。
自分の中に確固たる信念を持ちながらも「本当に正しいのか」疑問を持ち、常に価値観の修正を加え続ける必要があります。
学んだり経験したりする上で、今までの知識を学びほぐす「アンラーン(unlearn)」が大事というお話でした。
<おまけ、他の人について>
また大人、特に中高年以上は自分の経験や昔の知識をベースに行動しがちです。(これが良いとか悪いとかではなくそれが普通の生物の生存戦略です。)そういうものだと考えましょう。かと言って経験から生じる直感もなかなか馬鹿にはできません。すべてを参考にして、最終的には自分の価値観で考えることが大切です。